NIGETEC(ニゲテック)

産学官連携によるしっかりとした開発経緯・開発実験

イノシシによる農作物被害額は、全国で年間60 億円以上と言われており、広島県内全体でもその額は3億5千万円規模に上っています。また、農作物の被害だけでなく、法面の掘り起こし、車や電車との接触事故など、深刻化するイノシシ被害の解決を目的として、imgは開発されました。
当社LABOTECと県立広島大学、長岡鉄工建設株式会社、庄原市の産学官連携のプロジェクトにより、しっかりと開発・実験を繰り返して、製品化となりました。

開発段階での室内実験

室内実験

開発室内実験の内容
開発室内実験の効果を確認しました。

実験状況  (実施期間:2012年9月~2013年3月)

  • 対象動物:イノシシ
  • 許可を得て捕獲した3頭のイノシシを約8㎡の檻の中へ入れ、赤外線センサーで檻の中における通常の行動パターンを記録
  • 15~32kHz帯の超音波を水飲み場付近に設置したスピーカーから照射し、水飲み場に滞在した1時間当たりの秒数の増減を計測
  • ①超音波によるイノシシの忌避行動②超音波の帯域による忌避行動への影響の2つを検証
実験からの結果はこちらです。

検証結果

  • 超音波照射前後で、水飲み場付近での滞在時間が平均して約 50%以上減少!
  • 特に、約70dB以上の音量かつ20kHz前後の超音波の照射を嫌がり、忌避行動をとることを確認!
  • イノシシが照射された超音波を嫌がり、一年間継続して音に慣れることなく、音の発生源周辺に近寄らなくなることが判明!

開発段階での野外実験

開発段階での野外実験の様子
開発段階での野外実験の様子

実験状況  (実施期間:2013年12月~2015年11月)

  • 対象動物:イノシシ
  • 約10m付近まで接近してきた野生のイノシシの動きを赤外線センサーで自動検知し、スピーカーから大音量の超音波を照射できる装置を製作
  • 広島県庄原地域の中山間地に装置を設置し、イノシシの忌避行動を赤外線カメラ映像にて検証
実験からの結果はこちらです。

検証結果

  • 特に深夜の時間帯において、イノシシが突然照射された、約70dB以上20kHz前後の超音波に驚いて逃げる様子を複数回にわたり録画することに成功!
  • イノシシが照射された超音波を嫌がり、一年間以上継続して音に慣れることなく、音の発生源周辺に近寄らなくなることが判明!

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