環境分析

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アスベスト調査

アスベスト(石綿)について

アスベストは石綿とも呼ばれる天然鉱物です。
高い耐熱性を持ち、安価であるため建設資材などの様々な用途に使用されました。吹付けられたアスベストやアスベストを含有する建材は、火災時に延焼を抑止したり、鉄骨等を守る効果が高いほか、結露防止や防音材としても優秀でした。
しかしその一方で、繊維のような形状を持つことから、飛散したアスベストが呼吸により気管支や肺に取り込まれ、刺さり、沈着し、肺がんや中皮腫に至ることが分かってきました。
その危険性から日本では徐々にその使用が禁止され、2005年頃には建材への使用はほぼ無くなっています。

建築物等の解体について

建築物等の解体、破砕等の作業の際には、アスベスト吸入による労働者の健康障害を防止するため、あらかじめ、これら建築物等について、アスベストの使用を調査し、その結果を記録しておかなければなりません(石綿障害予防規則第3条)。
建築物のリフォーム時にもこれに準じるべきと考えられます。 

アスベスト使用の調査

建築物等にアスベスト使用の調査は、建築物石綿含有建材調査者(※1)等により3段階で行われます。

  • ①設計図書等による確認。建築当時の書類を確認し、建材のデータベースと照合する。
  • ②目視による現地調査。実際に現地に行き、建材を確認。
  • ③①・②でアスベスト含有の疑いのある建材について、一部を採取、持ち帰り、分析装置を用いて分析。

これらの手順を経て、アスベストの有無・含有率を解明し、報告書を作成します。

 
アスベストスクリーニング調査(目視調査)
アスベスト調査

アスベストスクリーニング調査(目視調査)は建築物石綿含有建材調査者(※)が行います。
建築当時の設計図書等を確認し、建材のデータベースと照合を行いその後、実際に現地に行き内・外壁、天井、床、屋根、煙突等に使用されている建材について、目視調査を行います。

 

アスベスト含有の疑いがある建材が見つかった場合、適切な試料採取を行い分析結果をご報告致します。

※)建築物石綿含有建材調査者は建築物の調査に関する実務に精通しているアスベスト調査の専門家です。
アスベストが使われている建材の採取方法や分析技術に関する知識を有しており、アスベストのもたらす社会的な危険性を理解し、中立的な立場から精確な報告を行います。

アスベスト含有分析

石綿障害予防規則第3条に建築物又は工作物(建築物等)の解体、粉砕等の作業(解体等の作業)を行うときは、あらかじめアスベストが0.1wt%を超えた建材等の使用があるかの事前調査を行うことが規定されています。
弊社では厚生労働省基発0821001号「建材中の石綿含有率の分析方法について」に示すJISA1481:1~3「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」に準拠した分析を行っております。また、6種(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライト)についても定性・定量分析が可能です。

アモサイト・クロシドライト等
 
定性分析
定性分析

アスベストが含有しているかどうかを調査する定性分析は、位相差顕 微鏡による分散染色法とX線回折分析装置による測定の両方で行います。

 
定性分析

アスベストの含有量を調査する定量分析はX線回折分析装置(基底標 準吸収補正法)により行います。
※但し、トレモライトとアクチノライトは定性分析で区別できない為、双方を合わせた数値でのご報告となります。

大気中アスベスト濃度測定

室内又は建物内外でアスベストが使用されている可能性のある場合、位相差顕微鏡法を用いアスベストが飛散しているかを調べます。空気環境のアスベスト採取では、専用のフィルターホルダーやポンプが必要となるため、現地での試料採取から分析までを一括して承っております。
またプラズマリアクターを用いて低温灰化した後、分散染色を行い、アスベストかどうかを判定しながら計数する事(位相差・分散顕微鏡法)も可能です。

アスベスト濃度調査
 
測定内容

建築物等の解体、改造、補修工事の大気中濃度測定
(「公共建築改修工事標準仕様書」準拠)
一般大気環境調査
(JIS K 3850-1:2006「空気中の繊維状粒子測定方法」6.1位相差顕微鏡法準拠)

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