アスベスト含有の石膏ボードの見分け方を紹介!年式や処分方法を解説

アスベスト含有石膏ボードの見分け方ガイド

石膏ボードにアスベストが含まれている可能性は今も残っています。特に築年数が古い建物では注意が必要です。

アスベストは目に見えない繊維で、吸い込むと健康被害を引き起こすリスクがあります。見分けるには専門的な知識が求められるため、自己判断は危険です。

本記事では、石膏ボードのアスベストの見分け方や注意点、安全な処分方法までわかりやすく解説します。作業前に正しい知識を得て、リスクを最小限に抑えましょう。

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アスベスト含有石膏ボードとは

アスベスト含有の石膏ボードとは、石膏を芯材としたボードにアスベストを混ぜた建築資材を指します。アスベストは、耐火性・断熱性・防音性に優れていたことから、1960~1980年代を中心に多くの建物で使用されていました。特に、天井材や壁材などの内装仕上げ材として利用されていた例が多くあります。


当時は建材の性能を高める目的で広く採用されましたが、後にアスベストの繊維を吸い込むことで肺がんや中皮腫など深刻な健康被害を引き起こすリスクが判明しました。そのため、現在ではアスベストの使用は原則禁止され、法令により新規使用や含有量も厳しく規制されています。


ただし、古い建物にはいまだにアスベストを含む石膏ボードが残っている可能性があるため、解体・リフォーム時には事前調査と適切な安全対策が必須です。資格を持った専門業者に依頼し、安全かつ法令に則った対応を行いましょう。

アスベスト含有石膏ボードの製造年代

アスベスト入り石膏ボードの製造時期を把握することは、非常に重要です。その理由は、製造時期を知ることで、その石膏ボードがアスベストを含んでいる可能性を判断できるからです。適切な取り扱いと処理を行うためには、まずどの期間に製造されたかを確認することが基本となります。

例えば、1970年代から1980年代にかけては、アスベストを多く含む製品が普及していました。これに対して、2000年代以降に製造された石膏ボードは、多くの場合アスベストを含んでいません。このように、製造時期に基づけば、石膏ボードがアスベストを含んでいる可能性をある程度見極めることができます。

したがって、アスベスト入り石膏ボードの製造時期を確認することは、基本的な安全対策の一環として非常に重要です。特に建物の改修工事や解体作業を行う際には、事前に年数を調査し、適切な対応を取ることが求められます。

アスベスト含有石膏ボードの見分け方・確認方法

アスベストを含む石膏ボードの存在は、健康に重大な影響を与える可能性があります。そのため、これらのボードを他の石膏ボードから確実に見分けることは、非常に重要です。まずは目視による見分け方と、さらに確実な検査による見分け方の方法について解説していきます。

目視確認

目視による判断はあくまで予備的な見分け方ですが、以下のような特徴が確認できる場合、アスベスト含有の可能性があります。

  • 表面の色味や質感が通常の石膏ボードと異なる
  • ボードの製品名・ロット番号が古い(1980年代以前)
  • 建物の築年数がアスベスト使用が一般的だった時期と一致する

ただし、外見だけでは確実な判断はできません。あくまでも目安とし、少しでも疑いがある場合は専門の調査を行うことが推奨されます。

分析による確認

アスベスト入り石膏ボードの見分け方には、多くの場合、専門的な検査が必要です。これはアスベストが健康に重大な影響を及ぼす可能性があるためであり、目視だけでは正確に判別することが難しいからです。

具体的には、石膏ボードの一部を切り出して専門の分析会社に送ることで、アスベストの含有量を正確に分析することができます。分析会社では以下のような分析を行い、アスベストの存在とその含有量を確定します。

  • 偏光顕微鏡分析
  • X線回折
  • 化学分析

専門的な検査を通じて、アスベスト含有石膏ボードを正確に見分けることは必要不可欠です。アスベスト含有の可能性がある石膏ボードについては必ず専門の検査を実施し、その結果に基づいて適切な対応を行いましょう。

アスベスト含有の石膏ボードの処分方法を解説

アスベストを含む石膏ボードは、人体に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、通常のゴミとしては処分できません。取り扱いや処分には厳格な法令が定められており、専門の業者に依頼し、安全かつ法的に正しい方法で撤去・廃棄することが必須です。

この見出しでは、処分方法などその他以下に関して解説します。

  • アスベスト含有石膏ボードは「管理型最終処分場」へ
  • 一般的な石膏ボードの処分方法との違い
  • アスベスト石膏ボードの処分費用と目安

特に改修や解体時には石膏ボードが破損しやすく、飛散したアスベスト繊維を吸い込むと肺疾患や中皮腫などの健康被害につながるおそれがあるため、必ず最後までご覧ください。

アスベスト含有は管理型最終処分場で廃棄

アスベストが含まれている石膏ボードは「非飛散性アスベスト廃棄物」として扱われ、管理型最終処分場にて適切に埋立処理されます。これは環境省のガイドラインでも定められており、仮置き場などには持ち込まず、専門業者による分別・二重梱包のうえ直接搬入されるのが基本です​。

アスベストが飛散しないように、取り外し時には手作業(手ばらし)で破砕を避け、作業員は防護マスク・防護服を着用し、現場では散水による飛散防止を行うなど、安全管理が義務付けられています。

一般的な石膏ボードの処分方法と違い

通常の石膏ボードは産業廃棄物としてリサイクルや埋立てが可能ですが、アスベスト含有品についてはリサイクルができず、管理型処分のみが認められています。分別が不十分なまま処理工程に混入すると、再資源化全体に支障をきたすおそれがあります。

そのため、アスベストの有無は製造番号や製品ラベルで確認し、含有が疑われる場合には分析を行うか、専門の調査機関へ依頼する必要があります。

アスベスト石膏ボードの処分費用と目安

アスベスト含有石膏ボードの撤去や処分にかかる費用は、以下のような要素によって変動します。

  • 面積(㎥)あたりの撤去費用:約20,000~50,000円
  • 梱包・収集・運搬費:距離や地域により異なるが、数万円規模
  • 処分費:1㎥あたり約10,000~30,000円が相場

ただし、建物の構造やアスベストの状態、調査・分析の有無によっても変動します。正確な費用は専門業者の見積もりが必要です。

アスベスト石膏ボードの処分費用と目安

アスベスト含有石膏ボードの撤去や処分にかかる費用は、以下のような要素によって変動します。

 

  • 面積(㎥)あたりの撤去費用:約20,000~50,000円
  • 梱包・収集・運搬費:距離や地域により異なるが、数万円規模
  • 処分費:1㎥あたり約10,000~30,000円が相場

 

ただし、建物の構造やアスベストの状態、調査・分析の有無によっても変動します。正確な費用は専門業者の見積もりが必要です。

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